計画力に関して(2)

 

計画の計画をすることにどのような意義があるのでしょうか?

 

あなたやあなたの周りの人達は、目標を達成し夢を叶えるために何かしら目標を立てて実行していると思います。(全く計画も立てずに行動する人もいますが)

ただし、多くの目標というのは最初はやる気があって実行できるのですが、途中でやる気を落とし、もともと計画のことで頭がいっぱいだったはずなのにいつの間にか他のことに時間を追われて、結局計画通りに行かないものだと思います。これは人間であれば当然で、動物は一箇所にとどまっていると敵から見つかる確率が高くなるため、本能的に変化を求めるように人間の脳はできているのだと僕は考えています。

 

つまり、長期的な計画を立て、すべて計画通りに実行できる人間は普通ではありえないと思います。(もし完璧に計画を実行できる人間がいれば、その人間が天才であるか、もしくはとても低い目標しか立てられない人間であると思います)

 

そこで長期的な計画を立てる際には、途中で計画通りに実行できずに挫折することを想定して、計画変更を行う期限を決定すべきだと思います。もちろん期限まで計画通りに実行できていればとてもいいと思います。しかし、計画を立てた当日というのはとてもやる気に満ちていて、その日だけは大変な計画でも実行することができてしまうと思います。

 

したがって、計画の計画を立てる場合はできるだけ計画変更の期限を短いスパンで用意しておくことが望ましいと思います。計画を立てても3日以内に挫折してしまう人は、少なくとも計画を立ててから3日間はやる気が持続するということなので、3日立ったらすぐに計画を立て直し、また3日立ったら計画を立て直すといったやり方をしていけば良いと思います。

 

僕の場合は、高校2年の終わりの頃に計画を立てて勉強するようになりましたが、当然それまでまじめに継続して勉強することがなかったので、計画を立てても基本的に2日もやる気は持続しませんでした。しかし、2日ごとに計画を立てなおしてはやる気を出して、また挫折して計画を立て直すことを繰り返していくうちに、だんだん自分にあった無理の無い計画を立てるコツが分かるようになりました。さらに、自分にあった計画によって、だんだん2日で挫折することが少なくなり、最終的には1ヶ月間の計画を完璧に実行できるようになりました。

 

今回計画の計画について最初に文章を書こうと思ったのも、計画力の基本的な体得方法が、スケジュールを立てて何度も計画を立てる練習をすることだからと思ったのが所以です。

 

最後に今回の文章をまとめると、重要な点は以下の3つ

・挫折することを想定して計画を立てる

・計画を立てた時のモチベーションをうまく利用するために計画を変更することを恐れない(モチベーション・マネジメントの一種)

・むしろ、計画を変更することは自身の計画力の向上につながる。

 

次回は計画法の本質的なところを書いていこうと思います。