「クラウドデザインパターン設計ガイド」はどう活用できるか
昨日AWSでUnityで作ったソフトをサクサク動かすにはどうすればいいか勉強するために、「クラウドデザインパターン設計ガイド」を購入して読みました。
Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド
- 作者: 玉川憲,片山暁雄,鈴木宏康
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/08/02
- メディア: 単行本
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UnityをAWSで動かすと一言で言っても、Unityでスマホアプリを作ってゲーム内のアイテムをサーバーから提供するのか、ブラウザで動くUnityアプリをサーバーに設置するのかでやりかたは違ってくると思います。今回は、スマホゲーム内で提供されるアイテムを保管するデータベースサーバーを構築する目的で勉強しました。
読んでみて思ったのが、紹介されている内容はAWSだけの技術というわけではなく、クラウド技術の構成方法をAWSで設計するにはどうすればよいかということでした。
話の内容としては、冗長化されたシステムはAWSのどのサービスを組み合わせたら実現できるかといったことばかりで、具体的にどう操作すれば実装できるかについては書いてありませんでした。
この本でも度々使われてた技術がAMI ( Amazon Machine Image )というもので、本来サーバーの設定はめちゃくちゃ手間や技術が必要なのですが、AWSの場合はAMIサーバーにインストールするだけでセットアップが完了する上、設定以外にもデータベースを丸々別のサーバーに移行することも可能だそうです。
実際これだけ便利なAMIですが、現在無料配布されているAMIはWordPress用のサーバーをセットアップする、「WordPress AMI 綱元」しかないみたいですね。
WordPress AMI - 超高速 WordPress AMI 網元
そこで思ったのが、いろいろな用途のサーバーをセットアップしていくうちに、ユースケースに合わせて冗長化されたAMIができていくと思います。なので、このAMIを配布することによって、最近ではパソコンのシステムを自力で変更できなくてWindows XPを使い続けてるお役所さんたちでも、ビッグデータを扱うためのAMIをセットアップして日々の住民調査などに役立てられるのではないかと思いました。
現在クラウドサービスはたくさん出来ていますが、自分たちで仮想サーバーを立ててクラウドシステムを作るのはかなりの手間が必要です。なので、AMIを活用してクラウドをもっと一般の人たちにもMicrosoft Officeを使う感覚で利用できればいいなと思いました。