剃ったヒゲで車の模型を作るには、どのくらいのコストがかかるか?

今夜は眠れないので、くだらないことをたくさん考えてしまいます。


過去の自分の記念写真を見てると、ファッション感覚でヒゲを生やしている時と、
不潔だから剃ってしまってる時があります。


写真を見てて思いました。


「私から離脱したヒゲたちを集合させて、何かを作ることは出来ないか?」


そこで、試しに「車の模型」を作成する思考実験をしてみたいと思います。


まずは、1ヶ月あたりにゴミとして処理されていくヒゲの全長を計算します。
私は3日に1回ほどヒゲを剃ります。
大体4ミリまで伸びたら剃ります。
したがって、

1ヶ月のヒゲ全長 = 365/12(1ヶ月の平均日数) × 1/3(1日辺りのヒゲを剃る回数) × 4mm(一本あたりのヒゲの長さ) × 20本/cm^2(単位面積:cm^2辺りのヒゲの量) × 7cm^2(ヒゲが散布されている領域)

⇛ 全長 = 5677.8mm/月

私の顎には、縦2cm×横7cmの三角形上にヒゲが分布されていたので、そこからヒゲ領域の面積を導出しました。


さて1ヶ月あたりのヒゲの全長がわかったので、次はヒゲの体積を出したいと思います。

そのためにはヒゲの断面積の情報が必要なのですが、Googleで「ヒゲ 断面図」「Wikipedia ヒゲ」、「Phillips シェーバー 構造」と調べても、全く情報が手に入りませんでした。
しかたがないので、髪の毛とヒゲの断面積がだいたい同じという前提で計算します。

髪の毛の断面積はこちらのサイトを参考にしました。
毛と毛包の構造について

1ヶ月で集まるヒゲの全体積 = 5677.8mm/月 × 0.05mm*0.05mm(ヒゲの断面積) = 14.1945mm^3/月

ということで、1ヶ月に集まるヒゲの体積は約14.2mm^3であることがわかりました。


さて、ここから車の模型を作るためにかかる時間を考えてみましょう。

ここで作成する模型の車種は、とりあえず「フォルクスワーゲン ビートル」にします(さっきまでコナンのマジキチSSを見てたので、アガサ博士が乗ってる車を使うことにした)

ビートルの体積は、下のサイトを参考にすると8.5~10.3m^3らしいですね。
とりあえず間をとって9.5m^3辺りで計算してみます。
,車種サイズ一覧表 | ガラスコーティングのIIC

模型を作成するのにかかる月数 = 9.5*10^9 mm^3(ビートルの体積) ÷ 14.1945mm^3/月 ≒ 6.69*10^8ヶ月 = 5.575*10^7年

したがって、ヒゲでビートルの模型を作成するのにかかる年月は、約55,750,000、つまり5600万年ほどかかるみたいですw キリストでも骨が折れるレベルですね〜

ただし、これは僕一人だけではたいへんなので、日本人の男性の方が全員協力してくれたらどのくらいの期間で完成するのでしょうか?


現在日本の成人は1億人ほど。 そのうち約半分が成人男性なので、約5000万人がヒゲを生やす成人男性です。


おお! これだけの人間が協力してくれるなんて頼もしい!


ただし、全員きちんと協力してくれることは期待していません。頑張っても全体の2割のヒゲしか集まらないでしょう。(パレートによる20:80の法則より)

そこで、全体の2割、つまり1000万人が協力してくれたときの場合を計算してみましょう。

集まるまでの月 = 6.69*10^8ヶ月 / 10^7 = 66.9ヶ月 ≒ 5年と7ヶ月


国全体による総プロジェクトの結果、5年半でヒゲによるフォルクスワーゲン ビートルが完成することがわかりました!

もしヒゲで車の模型を作りたいのならば、8年間の見積もりを立て、3年で成人男性総勢を動員し、5年でひたすらヒゲを集めることをオススメします。