日経Linuxを効果的に読むために、あなたにおくる5つの本

今朝、宝塚の本屋さんを覗いて見ると、日経Linuxの最新号が出ていました。
その中の記事に、「AWSのようなクラウドを作る」といった記事も掲載されていました。

日経 Linux (リナックス) 2013年 12月号

日経 Linux (リナックス) 2013年 12月号

まさに、僕がこのブログで伝えようとしていたことが数ページで書かれていてびっくりしましたw
雑誌は初心者向けに書かれていたのですが、正直初めてサーバーに触れる人には理解をするのが難しいんじゃないかなってくらいギュッと詰まった内容になっています。


雑誌の内容は、「サーバー超マスター100ステップ」となっており、このコンテンツには

  • 超入門
  • 初級
  • 中級
  • 上級
  • 超上級

といった感じでステージ分けしてあります。

そこで、この日経Linux 12月号を効果的に読むために、ステージ別に合わせて僕のオススメの本を紹介しようと思います。

超入門ステージ

このステージでは、サーバーにOSをインストールしてセキュリティーの設定をするといった感じに進んで行きます。
この時にTCP/IPに関する専門用語が飛び出してくるので、すこしTCP/IPについての知見を深めておいたほうがいいと思います。

ただ、辞書的なTCP/IPの本を読んでも面白く無いので、実際に自分のコンピュータに送られてくるTCP/IP関係のデータを見ながら学んでいくと効果的な学習が期待されると思います。
その際にオススメな本がこちらです。

実践 パケット解析 第2版 ―Wiresharkを使ったトラブルシューティング

実践 パケット解析 第2版 ―Wiresharkを使ったトラブルシューティング

Wiresharkというツールを使って、実際に自分のパソコンに送られてくるTCP/IPのデータを見てみよう!って趣旨の本です。
私も大学に入った当初はネットワークの知識は皆無だったので、この本を読みながらパケット解析をしてTCP/IPについて学びました。

この本をひと通り学んだら、この後のステージで出てくる専門用語は8割カバーできるので、雑誌を読む前に一読する価値はあると思います。

入門ステージ

ここではUbuntuのアプリケーションをインストールして使う方法についてまとめてあります。例えば、動画サーバーの作り方や、Ubuntuの各種設定方法について書いてあります。

したがって、この辺を効率よく学ぶなら、Ubuntu関連の本をサッと眺めておくと良いでしょう

この本は、お家にある古いパソコンを、最新のOSを使って高性能なパソコンにしよう!といった趣旨の内容です。これも僕が1回生の頃に読んだ雑誌なのでUbuntuに関する情報は少し古いですが、UbuntuなどのLinuxに触れるいい機会を頂きました。
これでUbuntuの操作方法を覚えられただけでなく、家にある機械をすべてLinux化させてしまおう!という欲望が未だに残っていますw

中級ステージ

中級ステージでは、クラウドアプリケーションを構築してみんなと共有しようといった内容が紹介されています。

ここではSSHFTPなどのサーバー関連ソフトの知識が必要になってきます。インストールして使えたらいいや〜って方は、この雑誌の通りにUbuntuを操作すればいいと思いますが、きちんと理解して使いこなしたい方には「Ubuntu Server 実践バイブル」をオススメします。

私は普段CentOSばっかり使っているので、そこまで詳しくこの本を読んだわけではありませんが、この本でUbuntuサーバーのアプリケーションの使い方はひと通り学べます。

もし、CentOSを使って勉強されたい方は、こちらの本から読んでみるといいかと思います。

上級ステージ

正直この辺をきちんと理解できるレベルになれば、LPIC Level 3の試験も少し勉強したら合格できると思います。なので、きちんと学びたい方はLPICの参考書を本屋さんから探すのがいいと思います。

ある程度操作方法だけ理解したい方にはこちらを。

サーバ・インフラ構築・運用完全ガイド ~Linux/FreeBSD/Solaris/HP-UX/AIX/WindowsServerマルチ対応

サーバ・インフラ構築・運用完全ガイド ~Linux/FreeBSD/Solaris/HP-UX/AIX/WindowsServerマルチ対応

技術評論社が出版している本なので、ある程度深いところまで知識を身に付けることが出来ますが、正直かなり読みにくいです。

最低でも1ヶ月はかかると思うので、日経Linuxを読むために読む本ってよりは、日経Linuxを読んでからこの本を読んだほうが得策かもしれませんね。

超上級ステージ

最終ステージでは、OpenStackなどを使ったクラウドシステムの構築について紹介してあります。
ざっと読んでみると、ほとんどOpenStackの内容ばっかりなので、とりあえずOpenStackの本を紹介しておきます。

オープンクラウド入門 CloudStack、OpenStack、OpenFlow、激化するクラウドの覇権争い (Next Publishing(Cloudシリーズ))

オープンクラウド入門 CloudStack、OpenStack、OpenFlow、激化するクラウドの覇権争い (Next Publishing(Cloudシリーズ))

この本ではOpenStackとCloudStackの2種類のアプリケーションについて解説してあるのですが、
今後このブログでも紹介していく予定の「CloudStack」のほうが個人的に好きなので、CloudStackの方も紹介しておきます。

CloudStack徹底入門

CloudStack徹底入門



以上が、日経Linux 12月号を読む際に、合わせて読むと良いと思った本です。
題名では5冊と言っていたのですが、余裕で5冊を超えて紹介してしまいました^^;
これらの本をすべて読むと、次の日経Linuxが出版されてしまうので、自分のステージに合わせて本をチョイスして、自分のステージ以外の部分は流し読みするのがいいかと思います。