5〜6万でAWSのような自宅クラウドサービスを作る(Webサーバー構築編1)
前回は機材の紹介をしましたので、今回はサーバーのセットアップを行い、
試しにホームページを公開してみましょう。
まずは、サーバーとルーターを設置します。
写真にあるのは、ASAHI NETから借りているプロバイダールーターとWifiルーター(NEC社 Aterm WG1800HP)です。
wifiルーターの方は他社製やwifi機能がついてない奴でもいいのですが、このルーターは5GbpsのLANと2.5GbpsのWiFi(802.11g)の性能さながら比較的安価だったので、こちらを購入しました。
イーサネットケーブル(LANケーブル)の接続に関してはメーカーの説明書や、NTTなどのプロバイダーの方に聞いて接続していただければいいかと思います。(まぁ普通のやり方と同じです)
続いて、WiFiルーターと前回購入したサーバーの内1台(管理サーバーにする予定のもの)をイーサネットケーブルで接続します。
(これも特別な方法ではないと思いますが)
ここで、クラウドサービスを構築するためには3つのサーバーが必要と前回言及しましたが、3台はそれぞれ管理サーバー、ストレージサーバー、ホストサーバーとして使用します。基本的に一番性能がいいものを管理サーバーにするのをオススメします。
機材を設置し終わったら、次はOSとソフトウェアをインストールしていきます。
インストールに関しては、リンクを参考にするのがいいと思います。
今回はCentOSというLinux OSをインストールします。
まずはCentOSのISOメディアファイルをダウンロードします。
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/CentOS/6.4/isos/x86_64/CentOS-6.4-x86_64-netinstall.iso
このISOをCDに焼くのがいいのですが、今回はCDがなかったので、USBから起動できるようにしました。
USBを起動用にセットアップするためには、UNetBootinというソフトを使います。
UNetbootin - Homepage and Downloads
お使いのOS環境に合わせてインストールしてください。
UNetBootinで先ほどダウンロードしたCentOSの起動USBができたら、これをサーバーのUSBに差し込んで、サーバーの電源をつけます。
まずはBIOSの画面が出てくると思うのですが、OSが起動する前にF11ボタンを押して、起動ディスクの選択画面に移ります。
そこで、先ほどのUSBを選択してCentOSのインストール画面に移ります。
CentOSインストールに関しては、以下のリンクを参考にしました。
03.CentOS6.4のインストール|Linuxサーバー構築
インストールの際に、リンクではDesktop用に、追加でPHPやPerlの環境などもインストールしていますが、クラウドを作成する場合はMinimalでインストールするほうがいいです。
CentOSのインストールが完了したら、login(ユーザー名)→root、password→設定したパスワード でログインします。
そして、WebサーバーソフトとしてNginxをインストールします。(以下のリンクを参考にしてください)
CentOS(6.4)にNginxをインストールする | じゃない方のインターネット
ifconfigコマンドを使うと、サーバーのローカルIPがeth0に表示されるので、その数字にブラウザからアクセスしてみてください。するとNginxが起動していることがわかります。私の環境の場合は、「192.168.10.9」がサーバーのローカルIPになります。
サーバーを再起動するとNginxは自動的に起動しないので、cronという監視ソフトに登録します。
chkconfig nginx on
最後にNginxのホームディレクトリにHTMLページを設置します。以下のコマンドは、「test」と表示されるページを作成します。
echo test > /usr/share/nginx/html/index.html
再度ローカルIPに接続してみると、testと表示されます。もし自作したホームページを載せたかったら、/user/share/nginx/htmlのディレクトリ下に自分のホームページを移動させてください。
これでNginxを使ったWebサーバーのセットアップはだいたい終わりました。
ただし、このサーバーはまだ公開されていないので、サーバーが設置されている場所からしかホームページを確認することができません。
次回は、サーバーをネットに公開して、どこからでもアクセスする方法を書いていこうと思います。